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冬に気をつけたい感染症
本格的な冬の到来で、空気が乾燥し、気温が低い日々が続いています。この時期は、インフルエンザや新型コロナウイルス、RSウイルスなどの呼吸器感染症、ノロウイルス、ロタウイルスなどによる感染性胃腸炎など様々な感染症が流行します。
そこで今回は、冬に流行する感染症の原因や効果的な予防と対策についてご紹介します。同じように流行しても、感染症にかかる人とかからない人がいます。まずは、自分がかかりやすいかどうか、日頃の生活をチェックしてみましょう。
感染症のかかりやすさチェック
□外出/帰宅後、手洗い、うがいをしない
□外食やコンビニ食が多い
□睡眠不足が続いている
□仕事や人間関係などストレスが多い
□暖房をつけっぱなしで換気を行わない
□寒いので定期的な運動をしていない
□家族や友人とタオルやハンカチを共有することがある
冬はウイルスが好む低温・低湿
風邪は万病の元といいますが、風邪という病名はなく感染症の一種です。感染症の病原になるウイルスや細菌は無数にあります。特に冬に流行するインフルエンザ、最近感染拡大が起こった新型コロナウイルスのKP.3など、ただの風邪と放置しないで、早めに受診して、適切な治療を受けましょう
ウイルスと細菌の違い
風邪の原因の9割はウイルスが原因です。原因となるウイルスはさまざまですが、検査の出来るものは意外と少ないです。ウイルスによる風邪の治療には、抗生剤は効きません。風邪薬は症状を和らげるお薬で、治すのは自分の免疫です。経過が長い場合は肺炎などを合併していることもあるため注意が必要です。
【ウイルス】
・小さくて普通の顕微鏡では見えません
・自分だけでは増えることができません
・抗生物質が効きません
【細菌】
・顕微鏡で見ることができます
・水と栄養があれば自分で増殖します
・抗生物質が有効です
冬に注意が必要な感染症
感染症の主な経路は、感染した人の咳やくしゃみの飛沫を吸い込む「飛沫感染」、乾燥して小さな粒子となって漂っている病原体を吸い込む「空気感染」、タオルやドアノブ、電車のつり革、嘔吐物などに触れた手を介して口や鼻から侵入する「接触感染」の3つです。
特に冬に流行しやすい感染症は、インフルエンザ、新型コロナウイルス、ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルス)、RSウイルスなどです。それぞれの感染経路と潜伏期間は次の通りです。
▼ インフルエンザ
インフルエンザウイルスの主な感染経路は飛沫感染、接触感染です。
潜伏期間:1~3日です。
高熱/頭痛/関節痛/筋肉痛などの症状が突然現れるA型、高熱の場合もあるが微熱や平熱ののこともあり、消化器系の症状が特徴のB型があります。
▼ 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの主な感染経路は飛沫感染、又は小さな水分を含んだ状態の粒子を吸い吸い込むエアロゾル感染と接触感染です。
潜伏期間:5日~14日と長いことも特徴です。
無症状から重症まで幅広い症状があり、一般的には発熱/咳/倦怠感/筋肉痛/喉の痛み/頭痛/嗅覚や味覚の喪失が含まれます。重症化すると肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を引き起こし、入院や集中治療が必要になることもあります。
▼ ウイルス性胃腸炎
ノロウイルスやロタウイルスに感染して、嘔吐/下痢が突然始まるお腹の風邪です。感染経路は経口感染、接触感染です。
潜伏期間:1~2日です。
ノロウイルスは生の二枚貝の食中毒のウィルスが原因です。1年を通して発生していますが、特に冬に流行します。ロタウイルスは乳幼児期に多く発症します。
▼ RSウイルス感染症
原因菌は風邪のウイルスの一種、RSウイルスです。主な感染経路は飛沫感染です。
潜伏期間:4~5日です。
ほとんどの感染は乳幼児で、気管支炎/肺炎などの症状が現れます。大人は軽い鼻風邪程度で済みますが、知らないうちに乳幼児にうつしてしまうこともあるので要注意です。
感染予防対策
免疫力がダウンしがちな冬の時期、休養や睡眠をしっかりとって、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。インフルエンザ予防には流行前のワクチン接種が有効ですが、冬の感染症予防の基本は、手洗いやうがいなど日常生活の対策が重要です。
1.マスクで飛沫の侵入をブロック
2.こまめな石鹸手洗い、うがいをする
3.室内の換気と加湿を十分に行う(湿度50~60%目標)
4.栄養バランスの良い食事を心掛ける(ビタミン/ミネラル/食物繊維の多い野菜・きのこ)
5.腸内環境を整える乳酸菌を食べるように心掛ける
6.十分な睡眠(1日7時間以上の睡眠)
7.温かくして体温を下げない(体温36度が理想。体温が1度下がると免疫力は37%低下。)
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