高齢者必見情報
下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)
動脈硬化と言えば、「脳梗塞」や「心筋梗塞」を思い浮かべる人が多いと思いますが、もう一つ、気を付けないといけない病気があります。
重症化すると脚の切断のリスクもある下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)という高齢者に多く発症する疾患です。
糖尿病など生活習慣病がある人は特に注意か必要とされています。
加齢と共に、動脈硬化は進行しますが、血液の流れが悪くなる、高血圧症や糖尿病、脂質異常症は動脈硬化を悪化させてしまう疾患で、放置しておくと合併症を発症しやすくなります。
ここでは、下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)の進行の仕方と、自宅で簡単に出来るセルフチェックと発症させないためには何が必要かをご紹介します。
1. 下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)の進み方
2. 医療機関で検査と治療法
①足関節上腕圧比(ABI)検査について
■足首と腕の血圧を同時に測定します。
■足首の血圧が腕の血圧の9割以下だとASOが疑われます。
■人間ドックなどの健診でも受けられます。
②治療法(血管内治療)
■血管にカテーテルを挿入し、コレステロールなどの沈着で狭くなった内腔を広げて血流を改善します。
治療は局所麻酔をして1時間程度で終了します。
■以前は治療した部位が再び狭くなる問題があったが、それを防ぐ薬剤溶出性のバルーンやステントの登場で再発率が大幅に減りました。
3.自宅で出来るセルフチェック
①出来るだけ長い距離を歩いてみて、いつも同じ位の距離でふくらはぎなどが痛くなるなら、ASOの可能性があります。
②足の裏に治りにくい傷やあざがないか確認をします。
放置しておくと潰瘍や壊疽になる危険があるためです。
③仰向けに寝て、両足を天井に向けて上げ、足先の色を確認します。血色がうせて白くなるようなら血流障害が深刻な状態で、急いで受診してください。
4.下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)の予防
運動
①ウォーキング
ASOは脚の動脈硬化です。脚の血液が滞ることが最も悪いことです。
毎日20分~30分はウォーキングをしましょう。
②足首ふくらはぎ体操
椅子に座り両膝をくっつけた状態で、つま先を上げます。
次につま先を下ろしてかかとを上げます。この動作を10回繰り返します。それを1セットとして
1日3セット行います。
食事
①青魚を食べる
魚の脂は低体温でも固まらず常にサラサラしています。
回遊魚が冷たい水温の中で活動できるのも魚に含まれているDHAやEPAという油の効果です。
②納豆は冷たいまま食べる
納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素は血液をサラサラにする効果が期待できます。
ただ、酵素は熱に弱いため、炊き立てのご飯に乗せて食べるのは効果が薄れるので注意してください。
③大豆製品を食べる
最近は大豆由来で子供向けの健康食品も売られていますが、大豆にはホスファチジルセリンという集中力や注意力に関与する栄養素があります。
運動や食事に気を付けるためにも集中力や注意力は必要です。
➃お酢をとる
酢には酢酸やクエン酸が含まれるため、血液サラサラ効果が期待できます。
常に全身の血流を良くすることが予防になります。
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