季節の健康情報

季節の健康情報 「夏バテ」

●夏バテも自律神経の乱れ

夏は体調の変化を感じやすいですが、それは自律神経の乱れによることが多いです。
暑さによる発汗、食生活の変化、睡眠時間の短縮等で自律神経が乱れると、主に交感神経が優位になる状態が長くなります。

下の図は、交感神経と副交感神経のどちらが優位になるかで、体の部位がどのように変化するかを表したものです。
何となく体がだるい、食欲がないなど夏バテの症状が出ることがありますが、この夏の疲労は自律神経の乱れによることが多いです。

暑さと冷房による冷えなどで、夏場は体温調節が頻繁に起きます。
そのため、自律神経がフル稼働して乱れて、交感神経が優位になります。

自律神経の交感神経が優位になる

・緊張、興奮しやすく、ストレス性の疲労に繋がりやすいです。
・目の瞳孔が開き、紫外線を多く目に取り込むと血中の疲労物質が増えます。
・胃腸の働きは抑制されるため、食欲不振になりやすいです。

●自律神経を整える方法

快適に睡眠をとることです。
・午前9時前の朝日を浴びると、睡眠ホルモンが日没後に増えるため、睡眠の質が上がります。
・就寝前はゆっくりと入浴して、温めた体が冷える頃に、体を横にして、部屋の灯りを消して寝ると快眠しやすくなります。
・就寝前の飲酒は控えるようにします。寝つきが良くなるので、寝る前に少量のお酒を飲むという人がいますが、かえって睡眠の質を落としますので、夜中の中途覚醒が増えることもあります。
・就寝前のスマホなどの強い光を見ると、自律神経の交感神経が優位になり、興奮状態になるため、寝つきが悪くなります。