●秋に改善したい「冷え」について
最近の秋は期間が短いです。夏が終わったと思ったら、直ぐに冬の寒さが訪れることも珍しくありません。そこで今回は多くの女性が悩んでいる「冷え」の改善についての情報です。
冷えは大きく分けて4つのタイプに分かれます。
タイプ別で対処法が変わりますので、ご自分がどのタイプかを確認してください。
①手足冷えタイプ
寒い時期に内臓を冷やすことを防ぐために、手足の血管を収縮させて、体の中心部に優先的に血液を流すようにします。その結果、内臓は冷えませんが、末端の手足が冷えてしまうタイプです。
《対処法》
・筋肉運動をする➡筋肉量を増やすことで熱を産生しやすくします。
・タンパク質を摂る。タンパク質は筋肉の材料です。
・カイロや腹巻でお腹と背中を温めます。
②内臓冷えタイプ
手足冷えタイプの反対です。手足は温かいのに、内臓が冷えていて、胃腸のトラブルが多いです。隠れ冷え症とも言われています。このタイプの冷えを確かめるには、朝目が覚めた時に自分の手でおへそ周辺を触って、冷たいと感じたら内臓冷えタイプです。
《対処法》
冷たいものは摂らない。生野菜やスムージー等の体を冷やすものを避けます。
体を温める野菜スープやホットココアなどを毎日摂りましょう。
また、ストレスも内臓に血液が巡りにくくなるため、リラックスする時間をつくることを心がけてください。
③下半身冷えタイプ
上半身は冷えていないのに、腰や脚が冷えるタイプです。歩くことや階段の昇り降りなどが少ない人に多く、ふくらはぎの筋力が弱くなることで、血液循環が悪くなります。特に女性の敵であるセルライトは下半身の血流が悪くなると生じやすいです。
《対処法》
かかとの上げ下げ運動やスクワットが効果的です。足のむくみがある人は、ストレッチやマッサージで下半身の血流やリンパの流れを良くすることです。また、カリウム食品を食べると余分な水分を排泄してむくみの改善に役立ちます。
➃全身冷えタイプ
基礎代謝が低下している高齢者によくみられるタイプです。また、慢性疲労や甲状腺機能低下症の場合も全身性の冷えが生じます。症状が重い時は医療機関で受診されると良いです。
《対処法》
食事のバランス、適度な運動、十分な睡眠というごく当たり前の生活習慣が大切です。その上で、①~③の対処法は全て有効ですので、できることから始めましょう。そして、最も大事なのは、疲れを溜めないことです。疲れない程度に運動をし、食事はタンパク質を意識して、少しでも筋肉量を増やして、基礎代謝を上げることです。