季節の健康情報

季節の健康情報「冬」

乾燥肌(ドライスキン)について

冬の空気は乾燥しているため、お肌のカサカサ感が気になる方も増えます。
人間の健康にとって適している湿度は50%~60%と言われていますが、冬の最低湿度を見てみると、関東エリアで、26%~41%(気象庁2021年12月データ)と低く、乾燥肌に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
今回は皮膚の乾燥は体にどのような影響を与えるのか、また、乾燥肌を防ぐ方法をご紹介致します。

乾燥肌の原因

原因は角質層の水分量の不足です。
皮膚の一番外側にある角質層では、保湿に働くアミノ酸とコレステロール、セラミドや脂肪酸が水分を蓄えていますが、これらの栄養素が不足することで水分が蒸発し、乾燥肌(ドライスキン)になります。

それではなぜ、アミノ酸等が不足するのか、主な原因は血行不良による栄養素の不足です。
気温が低いと血管が収縮して血流が滞りやすく、肌の細胞に栄養素を届けにくい状態になります。
また、冬は汗の量が少なく、皮脂の分泌も減るため、肌は乾燥しやすい状態です。

また、冬の朝の洗顔はお湯で洗う人も多いです。しかし、お湯で洗うと皮脂を除去してしまい、益々、肌のバリア機能が低下します。
バリア機能が低下した肌は荒れやすいので、しっかりとケアして、快適に潤いを保つ生活を心がけていきたいです。

乾燥肌の改善

水分量が不足しているのだから、水分をたくさん摂取すれば良いかというと、そうではありません。水分はこまめに摂り、脱水にならない量を補給してください。
その上で必要なのは、保水成分です。保水成分の数は非常に多く、どれを使用するか迷ってしまいますが、ご自分の肌に合う成分を選ぶようにしてください。
定番の潤い成分及び最近注目の潤い成分を上げてみました。
★肌の健康は、内側と外側の両方からアプローチをすることが大切です。

●体の内側から潤す成分
・プロテオグリカン・・・鮭の鼻軟骨から抽出するエキス
・大和当帰・・・日本古来の生薬エキス
・ヒアルロン酸・・・1gで6Lの水を保持する保水成分

●体の外側から潤す成分
・セラミド・・・肌のバリア機能の主成分
・ヘパリン類似物質・・・医療用保湿剤に使用する成分。
・リピジュア・・・ヒアルロン酸の2倍保持する保水成分。